フランス対アルゼンチン

今更だが記憶に残したいので書こうと思う。まずこの試合は正直なところワールドカップが始まって一番面白かった。アルゼンチンには神の子メッシがいてフランスは若きエースのエムバペがいる。

自分はこの試合を見る一番の目的としてメッシのプレーだったが、フランスのエムバペが前半13分でみせた中央からの速すぎるドリブルに釘付けになり、エムバペのプレーにも注目するようになった。このドリブルは凄まじく、アルゼンチン選手は追いつけずペナルティエリアでファールをしてしまった。これによりフランスはPKのチャンスをもらい、見事一点を取った。

二点目はアルゼンチン選手の中央からのミドルシュートが決まり、1-1の同点となった。左足での少しカーブがかかったシュートでゴール右端に突き刺さった。三点目はアルゼンチン選手がメッシのシュートの軌道を変えてゴールし、2-1と逆転した。

しかし、フランスの攻撃で左サイドからのボールをダイレクトでミドルシュート、それが決まり2-2と追いつかれ、その後フランス側のクロスが中に入りエムバペが左に抜けてシュート、2-3と逆転した。点が入ってすぐに、フランスの前線の綺麗な崩しでエムバペが2ゴール目を叩き込む。2-4とアルゼンチンは差をつけられてしまった。

だがアルゼンチンの闘志はついえず、後半アディショナルタイムでメッシのクロスからヘディングシュート、3-4となったがここでホイッスル。アルゼンチンは後もう少しだったが、敗退となった。

これらの得点の数々はまだ記憶に残っている。特にアルゼンチンの全国民を背負って戦っていたメッシは得点に絡んでいたので、すごく良かったと思う。フランスはエムバペがとりあえず半端ない速さだってことが分かった。それからアルゼンチンの一点目のミドルシュートは実に綺麗だった。あの距離から落ち着いたシュートを放てるのはやはり代表選手は違うなと思った。それに劣らず、フランス側の2点目、ダイレクトで合わせたミドルシュートには痺れた。飛んできたボールをアウトサイドに当てて上方向の力を抑えてのシュートは一直線にゴールへと向かっていった。あんなシュートが飛んできたらキーパーも驚いただろう。そしてフランスの三点目、エムバペがとにかく速い。1人だけ他の選手と時間の流れが違う気がした。フランスの四点目は、お手本のようなゴールだった。最後のエムバペのシュートも落ち着いていたし、本当に綺麗だった。そして後半のアディショナルタイム、正直もうこれからの大きな展開はないだろうと思っていたその時、メッシからのディフェンスをちょうど超えるいいクロスが入ってきて、それに合わせてヘディングシュートを決めたのだ。これはまだまだあるぞと思い見ていた。結果は4-3でフランスが勝ったが、途中アルゼンチンは惜しいのが何回もあった。どちらが勝ってもおかしくない試合だった。ただ、こんな面白い試合が決勝トーナメント一回戦目なんて、他の試合が色褪せてしまう気もするが、そんな心配はないはずだ。リアルタイムで見ることが出来て本当に良かったと思っている。